宇宙のステルヴィア #1

新入生として迎えられる時のあの,自分よりもずっと先をゆく人たちを目の当たりにする驚きと喜びとを久々に感じたのでした.これまで新しい場所へ参入するときに幾度か自分が感じてきたそれを忘れていたなぁ.新しい人たちには僕らがこういうのを見せてやらなきゃいかんのです.

とある大学からわざわざ見学に来てくれた学生さんがいまして,ちょうど研究会をやってたのでせっかくだから参加してもらいました.Webや論文でしか見られなかった研究の発表とディスカッションとを生で見れたことに大変喜んでくれまして,そうすると僕としてもやりがいのあるような誇らしいような気持ちになるのでした.彼の研究科とうちの研究科の風土はおそらく相当違っていて,胸躍るようなことというのはそういうところからもくるのでしょう.自分の研究科で行われていることというのはやはり研究室に配属されずとも空気として馴染んでいるもので,うちの学生さんを感動させようと思ったら彼らの百歩先くらいを行かなきゃならないのだと思います.というような気概が沸いてくるお話でした.

疏水太郎