僕らの高校卒業旅行は二度ありました.みなが合格するのに二年かかったからです.どちらがどちらの旅行だったかなにぶん昔のことで忘れかけていますが,みちのくへ旅した時はメンバが若干少なかったはずなのできっとこちらが一度目(1993春)だったのでしょう.
ちなみに二度目は紀伊半島を一周しました.川湯温泉に熊野三社……あとは思い出せません,どこか岩をくりぬいた温泉があったことだけ覚えてます.「和歌山 岩をくりぬいた 温泉」……あっ,絶対この「つぼ湯」という場所だ,覚えてる.ほんと懐かしい.
当時はあまり写真を撮らなかったのだけど,その頃のことでもこうやって思い出すことが出来るのですね.
みちのくの旅に関する断片的な記憶は,その3年後に書いたらしい僕の文章からもかろうじて思い出すことが出来ます.これによると二泊目が花巻となっているので,その前に一泊しているはず.どこだっただろう.確か妖怪をテーマにした旅で,九尾狐の何かがあったのを覚えてます.たぶん,那須湯本だと思うのだけど,こちらはあまり見覚えがありません.
あとの記憶のかけらをつなぎ合わせると,僕らの旅はたぶんこんなものだったのだと思います.
1日目朝 京都発
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那須湯本 殺生石
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那須湯本泊
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2日目 那須湯本発
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平泉 中尊寺,毛越寺(もうつうじ)
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遠野市 遠野昔ばなし村,あとどこか.
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花巻泊
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3日目 スキー組と会津組に分かれる.
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会津若松 会津城 白虎隊記念館
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新潟 夜行で京都へ.
二日目のあわただしさが奇妙ですが,そのせいで遠野も花巻もほとんど回れなかったはずです.
さて,そういうわけで今回は某みちのくゲームの平泉編が終わったので,平泉の話.中尊寺金色堂は教科書で見ると時代を越えてきた力を想像させますが,実物は保存のためガラス越しにしか見ることが出来ず,虚弱です.博物館だと思うとちょっと納得できます.ゲームでは金色堂の写真は出てきませんが,おそらく撮影禁止だったのでしょう.
「えさし藤原の郷」はもし当時オープンしていたなら必ず立ち寄ったはずです.「炎立つ」が1993年夏からですから,まだ撮影中で公開されていなかったのかも知れません.
カメラを持ってなかったためか,出会いは特にありませんでした.どこが恋物語やねん.なんてね.
疏水太郎