第五夜 鼠の浄土

joudo

目が覚めたとき,四葉は暗い穴の中を落ちていました.

釣り糸を曳くのは船鼠の群れです.
不始末をしたデッキのようにぬめりけのある斜面を
うねったりひねったり恐ろしい速度で駆け抜けるものですから,
四葉のほうは命がいくつあっても足りませんでした.

(Zaurus MI-E21 + PrismPocket, 2003/4/8)