[es] でお絵描き!

1.はじめに

新機種が発表され続けることによって保たれる勢いっていうのはやっぱりあって,ウィルコム+シャープさんが頑張っていろいろやってくださるのは,ザウルスファンとしても嬉しいところであります.(でもやっぱりザウルスのほうも頑張ってね!)

というわけで,W-ZERO3 [es] ことWILLCOMのシャープ端末WS007SH1を買いました.とりあえず絵がどの程度描けるのか,というのが重要なことですので,試しに描いてみました.買ったその日にちょちょっと描いてみたのが左.なかなかグッドです.

(WILLCOM WS007SH1,JINZO Paint 16, 10min,2006/7/27)

名機 ザウルスMI-E21と[es] (1)

直感的にeザウルスに似てるって感じただけなんだけど,どうだろ.縦の長さはだいたい一緒で,E21のほうが幅は広いけど薄いので(右の写真)にぎったとき手のなかにはまる具合がわりと近いです.ただし,E21は下へスライドするキーボードだから大丈夫ですが,[es] は右へスライドするので,本体を(左上の絵のように)背面から強く握ると少しぐらぐらします.慣れればいいけどはじめは落ち着きません.

名機 ザウルスMI-E21と[es] (2)
[es] と D902i

ちなみにほんとによく似てるのはこちら.最初に梱包をあけたときには D902i のお父さんかと思いました.PDAをよく見慣れている僕でも,D902i と比べればぎょっとするほど [es] は大きいです.

2.お絵描きのこと

お絵描きのほうは某信者さんご愛用の PocketArtist3で試してみました.PocketArtist できちんと一枚の絵を描くのは今回が初めてです.で,結果は下の絵.

5時間くらいの絵です.ツールが変わった勢いか,ひさびさにキャラっぽい感じですね.

液晶画面が小さいので描きにくいかもしれないと心配していましたが,タッチパネルの精度が高いため特に気になりませんでした.むかしむかし,お絵描きケータイであるところのFOMA F900iTで絵を描いたときは,2.4インチ液晶という小ささよりも,パネルの精度の悪さで難儀しました.参考のため昔の日記を右に引用してみましたが,描ける絵の次元が大きく違うように思います.[es] が2.8インチ液晶であるのでサイズの差はありますしソフトも異なりますが,一番違って感じたのはパネルの精度でした.携帯情報端末で描く絵は,手の動きにさえ従ってくれるならあとはなんとでもなる,というところはあります.

(霧雨魔理沙,WILLCOM WS007SH1,PocketArtist3, 5hours,2006/8/2)

旧W-ZERO3 では絵を描いていると目からビームが出る現象についてここのところずっと話題になってますが,[es] ではいまのところないです.絵の描き方にもよると思いますので,誰がやってもそうかは判んないですが.

らんたろさんのレポートによると,やはりビームが出ることもあるようです.(PocketArtistではありませんが)

精度が良いのであまりズーム機能は使わずに描きました.瞳とか小さい星とかでは2倍にしましたが,あとはだいたい等倍で.

ビームが出るかもと思って色鉛筆風にしゃかしゃかやる昔の描き方をしたんですが,あまり関係なかったみたい.せっかくなので以下,今回の作画手順です.

まずは下描きです.魔女と星.なんか完成版よりこっちのほうがいいですね,というよくある下描きの罠.

主線は青です.いつもは茶色か黒ですが気分を変えてみました.

線画終了.最初は下描きのまま小さい目で描くつもりでしたが,たまには違うことをしようと思ったので路線変更.

あまり深いことは考えてなくて,まずいところは色塗りの段階で誤魔化そうと思ってました.

二枚目のレイヤ(乗算)に着色しました.はみだしとかは気にせず背景から先に塗って,次に腕とか脚のところへ色を上塗りしてゆきます.下絵をこわしちゃうくらいの勢いで,気持ちよく.

ぼけ足のあるブラシは使いません.どうも苦手です.ぼけ足のないブラシでタッチを残すほうが慣れてるし好きな仕上がりになります.

三枚目のレイヤ(乗算)にミルキーウェイ(星)を描いてゆきます.(腰から下のバランスがうさんくさいので,別のものを描いて誤魔化そうとしています.)

四枚目のレイヤ(乗算)をつかって,濃淡を強くします.

五枚目のレイヤ(スクリーン)をつかって,瞳とか,服のはしっこにハイライトを入れます.これで完成!

PCの画面で見ても,とくに困るような色の見え方の違いはなかったので,色修正はしていません.

3.PocketArtist と [es]

PocketArtist はカラーピッカーが小さいので,ピッカー上での色を決めてバケツ塗りするのには向いてないんじゃないかな,と思ったので,今回は意識してキャンバス上で色をつくるようにしました.

基本的な機能についてはよく出来てると思います.しかし,不透明度選択のスライダ(0~100%)を動かそうとすると,タップ&ホールドと認識されてしまってうまく操作できなかったです.[es] だけの問題なのかしら.その他は [es] の画面が小さすぎて操作できない,とかいうことはなかったです.

4.おわりに

[es] で絵を描いた直後に AXIM X50v をさわってみたら,びっくりするほど画面を広く感じました.だけど [es] でも(やはりタッチパネルの精度のためか?)気持ちよく絵を描くことができたと思います.

ともあれ,[es] では絵も描けますってことで.購入したひとはぜひ試してみてねー.

(曽我十郎,2006/8/2)